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介護について

御神崎さんのブログ「共同合宿所〜The 事実婚〜」の記事「介護という家事」を読んで、あたしとしては意識的に目をそらしてきた感のある(・・・)介護について、いろいろ考えさせられました。

御神崎さんのところでの話題は夫婦間の介護でしたが、あたしの経験として、まずは父方の祖父母のことを書きたいと思います。祖父母はもう他界してしまいましたが、あたしの実家から車で2時間くらいの地方都市で、独身の末っ子と3人暮らしをしていました。

祖母は、あたしが小学生くらいの頃にパーキンソン病(だんだん体が動かなくなる病気)を発病しました。それはゆっくりと進行していったため、会うたびに少しづつ腰が曲がり、歩けなくなり、立てなくなり、何年もかけて動けなくなっていきました。そんな祖母の介護を一手に担っていたのは、祖父でした。祖父は、戦争経験者で、がっしりとした体格の厳格な人でした。

祖父は、祖母が一人では起き上がれなくなっても、「オムツはしたくない」という祖母の要望を聞き入れ、毎日深夜に祖母のトイレ介助をするなどとても献身的だったようです。そんな毎日の果て、祖父が癌になり、祖父と祖母は入院することになりました。病院では、祖母に対して満足の行く介助(祖父が行っていたのと同等レベル)を頼めなかったため、ヘルパーさんをつけていました。

そして、祖父は先に他界してしまいました。

そのときの病院は、ベット数も多く、そこそこ大きな病院でした。もう自力では起き上がることもできない祖母は、「病院では治療すべきことがない」という理由で退院を求められていました。そこで、残された祖母をどうするかについて、親族会議が設けられたようです。(あたしが高校生の頃の話なので、詳細は覚えていませんが。)そこで出た案は、以下だったと聞きました。

1.本家(うち)で引き取る
2.その他の家で引き取る
3.施設に入ってもらう

1について、介護することを求められたのは、長男の嫁であるあたしの母親でした。母親は仕事をしていたため、「何年続くかわからない介護をする事は辛い。仕事も辞めなければいけないし。一人では無理だからヘルパーさんも頼まなきゃいけないだろうし・・・。」とこぼしていたのを思い出します。祖母はあと何年寝たきりで生きるかわからなかったのです。1年かもしれないし、10年かもしれない・・・。母親と祖母には、少なからず確執もあり、やはり実の親を受け入れるのと同じようにはいかなかったのが本音かも知れません。
(この話をあたしにする母親は、泣きそうな顔でした。そりゃ、そうです。その頃の母親は、40代半ば。そして、仕事をしながらも、アグレッシブに旅行に行ったり遊びに行っていましたから。今でも、旅行三昧!)

2について、候補となった父親の兄弟(祖父母が住んでいた場所から割りあいと近かった)も、様々な理由でやんわりと拒否・・・。仕事をしていない、実の娘でさえも寝たきりの祖母の介護は無理だということでした。

1と2の折衷案(何年かごとに介護する家を変える)もあったようですが、実際にやるのは難しかったと思います。

結局、・・・3になりました。しかし、誰が、その判断を「家族」という言葉を盾に責めることができるのでしょう。その後、半年ほどで祖母は逝ってしまったため、あたしはその施設に祖母に会いに行くことすらできないままでしたが・・・。

と、思うところを書きはじめる前にずいぶん長くなってしまったので、続きはまた書きます。

Posted by sheana at October 18, 2005│Comments(2)TrackBack(1)事実婚の日々
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結婚前に、「今後あなたはウチに嫁いでくるのだから、(介護にしても何にしても)自分の実家よりも私達を優先して考えるべき」なんていう、見方によっちゃめちゃくちゃなことを義両親に言われて、私と、なによりも私の両親がかなり気分を悪くした、というのはすでに書かせて...
親の介護について。。。【その日暮らし人生】at October 19, 2005 22:57
この記事へのコメント
考えさせられます。

夫婦が健在なうちはいいですが、一人きりになってしまった場合は、子供がいずれ何とかしなくてはなりません。
自分の肉親は自分が、と思ってます。嫁にそれを任せるのは酷だと思います。

基本的には、認知症が進んでおらず自分で判断する能力があれば、当事者の意思を尊重すべきですね。
仕事をしながらも、昼間はヘルバーさん頼んで、何とか、tろいう方法もあるのかな。
いつかは、自分に降りかかってくることですね。
Posted by 御神崎 at October 19, 2005 12:30
御神崎さん、あたしは介護について考えると頭がぐるぐるしてしまいます。
対象が誰であれ、状況がどうあれ、何かしら人間性を測られているじゃないかしらと思ってしまいます。それも、やはり育児と同様に、一般に求められる対象が女性であることもあたしを悩ませます・・・。
育児は、まだ自分でコントロールできるのかなと思いますが、介護はそうはいかないですからね・・・。
Posted by シーナ at October 20, 2005 00:27